2020年より国内でも第5世代高速通信サービス(5G)のサービスが携帯事業社各社より提供開始されました。現状では、利用可能範囲は一部に限定されますが、少しづつ対応範囲は広がりつつあります。また、格安SIM(MVNO)からも、5Gサービスの開始が期待されますが、2021年1月時点の格安SIM(MVNO)事業者における5Gサービスの対応状況をまとめました。
第5世代高速通信(5G)とは?
第5世代移動通信システム(5G)は、伝送速度が10Gbps~20Gbpsと高速通信可能な移動通信サービスです。
携帯電話の進化や情報技術の発展に伴い通信サービスのあり方も進化を続けてきました。携帯電話が世界的に普及し始めた時点では、GSM規格が世界で利用されていましたが、日本では独自規格のPDC規格の通信サービスが利用されていました。
続いて、日本ではNTTドコモが携帯電話上で簡易なインターネットが利用できる「iモード」を展開し、国内で3G(W-CDMA/CDMA2000)サービスが本格的に普及しました。3GはGSMを基として開発され、音声通話だけではなく、データ通信サービスも利用も想定されており、前述したiモードといったモバイルインターネットサービスやデレビ電話というサービスが日本をはじめ世界でも普及してきました。
近年ではスマートフォンが普及しはじめ、3Gに加え4G(LTE)を用いた通信が一般的となっています。4Gになったことで100MB程度の通信が可能で、パソコンで利用するインターネットサービスが屋外でも快適に利用可能です。4G(LTE)の伝送速度は最大1Gbps前後となっており、周波数は1GHzから3GHz帯の中周波が使われています。
5GはLTEの10倍以上となる速度を実現可能な他、周波数も現行の中周波に加え、高周波帯域であるミリ波(28GHz帯)も活用されますので、大容量の通信も可能となります。そのため、携帯電話やスマートフォンだけではなく、自動車や機械などあらゆる物に活用が期待されており、自動運転サービスや機械の遠隔操作、遠隔医療、スマートシティ、拡張現実(AR)のサービスへの活用が期待されています。
第5世代の高速通信サービス「5G」の提供が携帯通信事業者各社で広がっています。5Gと聞いてなんとなく高速で通信が可能であることはわかっているが、現行の通信サービスと何が違うのか疑問に思っている方も多いかと思います。今回は第5世代高速通信規格[…]
格安SIM(MVNO)各社の5Gサービス対応状況
格安SIM(MVNO)事業者 | 5G対応状況 | 追加料金 | サービス開始時期 |
---|---|---|---|
OCNモバイルONE | 対応 | 無料 | 2022年3月 |
UQモバイル | 対応 | 無料 | 2021年9月 |
イオンモバイル | 対応 | 無料 | 2022年4月 |
IIJmio | 対応 | 無料 | 2021年6月 |
mineo | 対応 | 無料 | 2020年12月 |
エキサイトモバイル | 未対応 | ー | ー |
DTISIM | 未対応 | ー | ー |
nuroモバイル | 対応 | 無料 | 2021年10月 |
HISモバイル | 未対応 | ー | ー |
b-mobile | 未対応 | ー | ー |
LIBMO | 未対応 | ー | ー |
ビッグローブモバイル | 対応 | 無料 | 2022年3月 |
ワイモバイル | 対応 | 無料 | 2021年2月 |
楽天モバイル | 対応 | 無料 | 2020年9月 |
格安SIM(MVNO)各社の5G対応状況(料金は税込)
2022年5月時点で格安SIM(MVNO)事業者各社が5Gへの対応を進めています。格安SIMの中でもいち早く5Gサービスを提供したmineoは当初は有料オプションとして提供していましたが、他社が無料で5Gを提供するのに合わせてオプション料を廃止しています。
5G回線への対応が進んでいる状況ではありますが、利用には条件があることにも留意する必要があります。例えば、IIJmioでは、ドコモ回線のみで音声通話対応SIMおよびデータ専用SIMのみが5Gオプションが利用でき可能で、データ+SMS対応SIMとeSIMプランでは非対応となります。
5G通信については、現状として利用可能範囲が限られていますので、ご自身のお住まいの地区やよく訪問する地区を予めご確認の上、契約を検討することをおすすめします。今後も各社が対応をすすめることが予想されるため、こちらのページは引き続き更新を続けてまいります。
携帯事業者各社の5G利用可能範囲については、下記各社の公式サイトをご確認ください。