毎月の利用料金を抑えたいと考えた場合、格安SIM(MVNO)の利用も候補に考えているかたは多いかと思います。ただし、格安SIM(MVNO)に乗り換える場合、いくつか注意点があります。今回は、格安SIM(MVNO)に番号そのままで乗り換えを検討している場合に確認しておきたい注意点を解説します。
格安SIM(MVNO)へもMNPを利用して乗り換えが可能
毎月の携帯電話料金を抑えたいと考えた場合、格安SIM(MVNO)への乗り換えを検討している方も多いかと思います。格安SIM(MVNO)へも番号そのままで乗り換えができるモバイルナンバーポータビリティ制度(MNP)を利用することができます。
現在契約している携帯通信事業者にMNPの番号を取得したい旨を伝え、格安SIM(MVNO)契約時に発行されたMNP番号を利用すると番号そのままで乗り換えることができます。
MNP番号の取得は、携帯電話代理店に出向いて取得することもできますが、電話窓口やインターネットでも取得することができます。
ただし、MNPを利用して乗り換える場合、以下の注意点を確認した上で手続きを行なう必要があります。
MNP番号は有効期限が15日までとなっている
MNPを利用する場合は、現在契約している携帯通信事業者にMNP番号を取得しますが、取得後の番号は15日までの期限が定められており、15日を過ぎた場合、MNP番号は無効となります。
そのため、格安SIM(MVNO)に乗り換える場合は、MNP番号を取得後15日以内に格安SIM(MVNO)へ新規契約の手続きを行なう必要があります。
一方で、15日過ぎてしまった場合は、再度携帯通信事業者に連絡して再度MNP番号を取得して手続きを行います。
MNP利用時は転入転出手数料が発生する
MNPを利用して格安SIM(MVNO)に乗り換える際、MNP手数料が転入時と転出時に発生することに留意しておく必要があります。
MNPを利用して転入する場合は、一般的には3,000円の転入手数料が必要となります。ただし、格安SIM(MVNO)事業者によって転入手数料が不要となる場合があります。例えば、ビッグローブモバイルでは転入手数料は無料で番号そのままで乗り換えることができます。
また、以前に利用していた携帯通信事業者に対して転出手数料として、NTTドコモの場合は2,000円、KDDI(au)とソフトバンクモバイルの場合は3,000円発生します。また、契約条件によって契約満了日前に解約した場合、解約手数料(違約金)が発生する場合もありますので、事前に確認しておく必要があります。
MNP申込後、不通期間が発生する場合も
格安SIM(MVNO)へMNPを利用して乗り換える場合、実店舗を設けている格安SIM(MVNO)事業者であればその場で手続きを行うことで開通できますが、インターネットで申し込んだ場合、SIMカードの到着を待つ必要があります。ただし、その間は現在契約している携帯通信事業者で番号を利用することができます。
MNPの手続きは、SIMカードが自宅に到着し、利用する携帯端末にSIMカードを装着後、格安SIM(MVNO)事業者が案内する方法で手続きを行った後に、MNPの手続きが行われます。そのため、その間数分から数時間の不通期間が発生する場合もあります。
また、回線を借用している携帯通信事業者によってはMNPの手続きが行える時間帯が決められている場合もありますので、乗り換える際に確認しておく必要があります。
格安SIM(MVNO)事業者によってはクレジットカード払いのみの場合も
格安SIM(MVNO)は、毎月の利用料金を抑えることができますが、格安SIM(MVNO)事業者によっては、毎月の支払い方法をクレジットカードのみに指定している場合もあります。そのため、事前にクレジットカードの登録が必要になります。
一方で、クレジットカードを持っていない方については、銀行口座振替が利用できる格安SIM(MVNO)事業者を選択する必要があります。例えば、BIGLOBEモバイルやOCN モバイル ONEといった大手通信事業者が提供している格安SIM事業者ではクレジットカード払いのみとなっています。一方で、KDDI傘下のUQモバイルでは口座振替での支払い方法も受け付けています。また、関西電力傘下のmineoでは、自宅の固定インターネットにeo光を利用していれば、固定回線と合わせて口座振替で料金を支払うことができます。
格安SIM(MVNO)を契約する場合、多くの事業者でクレジットカードでの支払いを必須としています。一方で、クレジットカードを持っていない、従来どおり口座振替で支払いたいと考えている方に、今回は通信料を口座振替で支払うことができる格安SIM([…]