楽天モバイルは、データ量1GBまでの基本料金0円を6月いっぱいで廃止することを明らかにしました。これを受けて楽天モバイルから格安SIMへ乗り換えを検討している方も増えていますが、今回の改定を受けて他社に乗り換えるべきかそれともそのまま使い続けるべきかその境界について考えてみます。
楽天モバイルデータ量1GBまでの基本料金0円廃止!新たに「UN-LIMIT VII」プランを導入
出典:https://network.mobile.rakuten.co.jp/fee/un-limit/7/?l-id=un-limit_textlink_plan_un-limit-7
楽天モバイルは、データ量1GBまでの基本料金を0円としている「UN-LIMIT VI」プランを2022年6月30日を持って廃止し、新たに「UN-LIMIT VII」プランを2022年7月1日より提供開始することを明らかにしました。
「UN-LIMIT VII」プランは、データ量1GB~3GBまで月額1078円(税込)で利用可能で、3GB~20GBまで2,178円(税込)、20GB以上は3,278円(税込)で利用可能となります。
既存の利用者についても、2022年7月以降は「UN-LIMIT VI」プランに自動以降となり、基本料金0円で利用していた方にとっては値上げとなります。一方で、経過措置として7月と8月は1GB以下の場合は料金割引し0円とし、9月と10月については楽天ポイントを付与することで実質0円で利用可能になります。
データ通信のみ1GB以下で利用している利用者は他社に乗り換えたほうがお得
楽天モバイルでデータ通信のみを単純に1GBまで利用している場合は、今回の料金改定で値上げとなりますので、他社に乗り換えたほうがお得となります。
さすがに楽天モバイル同様に1GB以下のデータ量で0円で利用できる格安SIM事業者は少ないですが、データ量1GB以下で今回の改定で発表された基本料金1,078円(税込)以下で使えるプランは多く存在します。
例えば、NTTコミュニケーションズのOCN モバイル ONEであれば0.5GBプランが月額550円(税込)で利用可能な他、無料通話が5分間付与されています。また、1GBプランでも月額770円(税込)、3GBプランで月額990円(税込)で利用可能です。
その他、楽天モバイルの「UN-LIMIT VII」プランの最低基本料金1,078円を下回る料金で利用できる格安SIMとしては、IIJmioの2GBプランが月額850円、4GBプランで月額990円で利用可能です。
続いて、NUROモバイルではデータ量3GBプランで月額792円(税込)、5GBプランでも990円(税込)で利用可能です。更にお得なプランであれば、HISモバイルの格安ステッププランであればデータ量1GBで月額590円、3GBで790円で利用可能です。
格安SIM(MVNO)では、データ量毎に料金プランが決められています。その中でも比較的データ量が少なめとなる1GBの料金プランは多くの事業者が提供しています。今回は、格安SIM(MVNO)事業者各社のデータ量1GBの料金を比較します。デ[…]
回線 | NTTドコモ |
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月額料金 | 音声通話付:550円(0.5GB)~ データ通信+SMS:990円(3GB)~ データ通信のみ:858円(3GB)~ |
最低利用期間 | 音声通話、データ通信ともに最低利用期間の定め無し |
回線 | NTTドコモ、KDDI(au) |
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月額料金 | 音声通話付:858円(2GB)~ データ専用プラン:748円(2GB)~ eSIM専用プランであれば440円(2GB)から利用可能! |
最低利用期間 | 音声通話のみ最低12ヶ月(契約解除料:1,100円~13,200円) データ通信は設定無し |
データ使用頻度少なく音声通話が多い方であれば楽天モバイルを使い続けたほうがお得
一方で、データ量1GB以下の利用者であっても、使い方によってはそのまま楽天モバイルを使い続けたほうがお得になる場合もあります。
例えば、音声通話を多く利用する方です。楽天モバイルは独自で「Rakuten Link」と呼ばれる通話アプリを提供しており、このアプリを使用することで、国内の固定電話に加え携帯電話宛の通話料金が0円で利用できます。
基本料金自体は値上げとなりますが、格安SIM事業者で提供している完全かけ放題の定額料金として考えると、かなりお得に通話ができます。
例えば、OCN モバイル ONEでは国内宛のかけ放題定額プランが月額1,430円(税込)、UQモバイルとワイモバイルでは月額1,870円(税込)に設定されており、音声定額料と考えると割安で利用できます。
楽天市場など他の楽天サービスを利用する方はポイント還元で使い続けたほうがお得
楽天市場など他の楽天サービスを利用している方であれば、ポイント還元率を考えるとそのままお得に使える場合もあります。
例えば、楽天市場で5万円分の買い物をした場合、付与される楽天ポイント数は1,000ポイントとなります。また、ダイヤモンド会員であれば500ポイントが上乗せされます。
そのため、データ量が3GB以下の利用者であっても、毎月楽天サービスで何かしらの買い物を5万円以上利用している方であれば、付与されるポイントで相殺可能です。