SMSとはどのような機能?機能概要を詳しく解説

携帯電話やスマートフォンには短いメッセージのやり取りに特化したサービスとして「SMS」があります。SMSは古くからあるサービスで世界中で気軽に利用されている対話機能です。今回はSMSの機能概要を詳しく解説します。

SMSとは電話番号で短いメッセージを送受信できるサービス

SMSとは、Short Message Serviceのことで、電話番号を利用して短いメッセージを送受信できるサービスです。

電話番号で気軽に送受信できるため、電話番号しか知らない相手でも気軽にメッセージのやり取りが可能になるほか、事業者を超えてやり取りができるため、世界中で家族や友人など知り合い同士でのやり取りで使われています。

日本では、これまで携帯通信事業者が提供していたキャリアメールと呼ばれる独自のサービスが普及したことで、SMSのやり取りは一般的ではなくあくまでも同一事業者内でのやり取りにとどまっていましたが、後に、他の事業者との間でもやり取りが可能となり、スマートフォンでは吹き出し形式にてやり取りができるなど次第に利用者が増えています。

近年では、インターネットサービスが普及したことにより、LINEといったIPv4サービスにより会話を利用する方が増えていますが、現状としては同一サービスを利用している間でのやり取りにとどまりま。SMSは相手が契約している事業者や端末を問わず利用することができます。

SMSの送信は70文字まで1通3.3円で送受信可能

SMSをやり取りする場合、送信する場合は送信料を負担する必要があります。1通あたりの文字数が70文字までの場合は、3.3円(税込)で利用することができます。

電子メールやLINEといったIPv4サービスでは、やり取りする場合は無料もしくは低料金で利用できますが、SMSはインターネットサービスでは無く、電話の文字版といったサービスになりますので、通信する毎に料金が発生します。

1通あたりの文字数が70文字以上の場合は、その文字数に応じて料金が発生し、最大670文字まで送信することができ、料金は33円となります。一方で、SMSを受信する場合の料金は無料です。

NTTコミュニケーションズのOCN モバイル ONEでは、月内5通目以内であれば送受信は無料としており、6通目以降から1通あたり3.3円の料金設定をしています。

OCNモバイルONE
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OCNモバイルONE

回線NTTドコモ
月額料金音声通話付:550円(0.5GB)~
データ通信+SMS:990円(3GB)~
データ通信のみ:858円(3GB)~
最低利用期間音声通話、データ通信ともに最低利用期間の定め無し

SMSは国内だけではなく海外にも送受信可能!

SMSは国内だけではなく、海外の携帯電話とも送受信が可能です。海外に送る場合は、通常の電話番号の前に「+」もしくは「010」と国際番号を付加して送る必要があります。

例えば、中国(国番号86)の「18612345678」番宛にSMSを送る場合は、+8618612345678と入力して送信します。

海外にSMSを送る場合の料金は1通70文字あたり50円で送ることができます。こちらは海外宛となりますので送信料に消費税は課税されません。

SMSでは画像といったデータは送信できない

SMSは、電話回線を利用した文字のみに特化したサービスでありますので、画像といったデータを送ることはできません。

データを送る場合は、MMS(Multimedia Messaging Service)を使う必要があります。日本ではソフトバンクとKDDIがMMSを基にキャリアメールを展開していますが、インターネット回線を利用するサービスになりますので、データ通信料が発生します。

ただし、格安SIMの場合、現状としてMMSのサービスは対応していませんので、画像などを送る場合は、メールかLINEといった対話アプリを利用することになります。

ただし、格安SIMでも送受信する相手がiPhone(iOS端末)同士であれば、Appleが独自に提供しているiMessageに変換されるため、文字だけではなく画像といったデータのやり取りも可能となります。